私の夢と、娘の夢
休日、ひな人形を飾りました。娘の祖父母が贈ってくれた、大切なひな人形です。

一年ぶりに箱を開け、ひとつひとつ丁寧に並べながら、娘はどんな大人になっていくのだろうと、ふと考えていました。
夜、お風呂に入りながら何気なく聞いてみました。
「大きくなったら何になりたいの?」
娘はすぐに答えました。
「美味しいデザートを作る人。」
「食べる人じゃなくて、作る人になりたいの?」と聞くと、娘は少しも迷わずこう言いました。
「自分が作ったデザートを食べて、“おいしい”って言ってくれたらうれしいから。」
その言葉を聞いたとき、胸がじんわりと温かくなりました。
誰かに喜んでもらえることがうれしい。そんな気持ちが、もうこんなに育っているのだと感じたからです。
娘の夢は、その時々で変わります。アイドルと言う日もあれば、ダンサーと言う日もある。小さい子が好きで工作も得意なので、「幼稚園の先生も向いているかもね」と家族で話すこともあります。

夢はひとつに決めなくてもいい。どんな道でも、自分が好きと思えることにまっすぐ進んでくれたら、それが一番嬉しい。母として、そう願っています。
でも、心の中では少しだけ思うこともあります。
もし歯科衛生士になってくれたら嬉しいな、と。歯科医師になってくれたら、それもまた素敵だな、と。
そしていつか、同じ職場で働ける日があったらいいなと、ひそかに思っています。

それくらい、私はこの仕事が好きなのだと思います。
患者様の笑顔に触れ、仲間と支え合いながら働く日々は、私にとってかけがえのない時間です。家族との時間も大切にしながら、生涯現役でこの仕事を続けていきたい。それが、私の夢です。
娘の夢も、私の夢も、これから少しずつ変わっていくのかもしれません。
けれど、誰かを笑顔にしたいという気持ちは、きっとどこかでつながっている。
ひな人形を見つめながら、そんな未来を静かに思い描いた一日でした。

